埼玉県入間市にある東野高校について入試情報、学校の特色をまとめました。
受験を検討している人は参考になると思います。
東野高校の偏差値,内申基準
*以下は2025年度入試のもの。2026年度入試の基準等は発表され次第更新します。
*埼玉の学校なので3年次1学期の成績でも可。
*「1」がある場合は単願推薦・併願推薦が取れない。
*各検定や部活、委員会等による内申加点がある。
単願推薦の基準
特進I&Sの単願推薦基準
基準は以下①~⑤のいずれかを満たしていればよい。
- 9科29
- 5科16
- 偏差値が53以上
- 英語の評定が「4」以上
- 英語偏差値55以上
進学Aの単願推薦基準
基準は以下①~③のいずれかを満たしていればよい。
- 9科23
- 5科12
- 偏差値50以上
併願推薦の基準
特進I&Sの併願推薦基準
基準は以下①~⑤のいずれかを満たしていればよい。
- 9科30
- 5科17
- 偏差値が55以上
- 英語の評定が「4」以上
- 英語偏差値55以上
進学Aの併願推薦基準
基準は以下①~③のいずれかを満たしていればよい。
- 9科25
- 5科13
- 偏差値50以上
フリーで受験する場合は3科合計で120点(各教科40点平均)程度は得点できるようしっかり準備しておこう
管理人からのアドバイス
- 比較的相談に乗ってくれる学校という印象。基準に届かない場合でも学校の先生に相談されるとよい。
- 保護者世代が持つイメージからは”いい意味で”変わった。選択肢として見学等に行ってみてもよい。
- 内申があり、もっと偏差値的上位校も受けられる生徒が本校を第1志望で受験するケースが近年は見られる。
- 学校内外の、自身の興味関心のある活動に取り組みたい子には合っている。
- 色んな生徒がいるが、それぞれの個性を尊重する気風がある。
- 多くの駅からスクールバスが出ている。
- 未経験者の入部を暗に断るor塩対応する部活が一部ある。心配な人は説明会等でよくよく確認されるとよい。
アクセス
所在地:埼玉県入間市二本木112-1
電話番号:04-2934-5292
特筆すべきは、広範な地域から運行されているスクールバスネットワーク。
以下の9つの駅からスクールバスが利用可能 。
JR埼京線・東武東上線:川越駅
西武池袋線:入間市駅
西武池袋線:小手指駅
西武新宿線:狭山市駅
JR八高線・西武線:東飯能駅
JR八高線:箱根ヶ崎駅
JR青梅線:小作駅
多摩都市モノレール線:上北台駅
JR青梅線・西武線:拝島駅
東野高校の特色
東野高等学校は、建学の精神と「カインドリーダー」育成という目標に基づき、生徒一人ひとりの個性と可能性を最大限に引き出すための、多彩で特色ある教育活動を展開。
生徒の成長を多角的に促すため、年間を通じてユニークな取り組みが計画されている。
「三種のWEEK」
年間の特定の週を、特定のテーマに集中して取り組む期間として設定している 。
- 英検WEEK
全校的に英語能力の向上と実用英語技能検定(英検)の取得に挑戦する期間 。後述するグローバル教育への注力とも連動。 - 探求WEEK
1・2年生の1学期中間考査に代わる形で実施。生徒自身が課題を設定し、調査・研究・発表などを行う探求型の学習活動に重点を置く期間 。主体的な学びを促進する狙いがあると思われる。 - 芸術WEEK
この1週間は盈華祭(文化祭)・合唱祭・芸術鑑賞祭などがある。また、本物の芸術に触れる機会を通じて、生徒の感性や美的感覚を磨くことを目的としている 。 - これらの「WEEK」は、従来の教科の枠にとらわれず、特定のスキルや感性を集中的に育成しようとする学校の意欲的な試みと言える。
「選べる土曜日」
2025年度から開始された新しい取り組みで、生徒の主体性を最大限に尊重することを目的としている 。
土曜日の過ごし方について生徒自身が講習or(and)課外活動を選択できる機会を設けている。これは、近年の教育トレンドである個別化・自律性の重視を反映した動きと言える。
グローバル教育への注力
- TGG(TOKYO GLOBAL GATEWAY)での国内留学プログラム
東京都内にある体験型英語学習施設を利用し、海外にいるかのようなオールイングリッシュの環境で、日常生活を想定した英会話や、プログラミング・SDGsといった現代的なテーマを英語で学ぶプログラム。 - ニュージーランド長期留学派遣制度(選抜者)
選抜された生徒は、留学にかかる学費・滞在費の全額を学校法人によって負担される 。留学中に取得した単位は認定されるため、帰国後も同級生と共に進級・卒業が可能。この手厚い支援は、グローバル志向の強い生徒にとって大きな魅力と言える。 - 多様な短期・中期海外研修
フィリピン・セブ島語学研修:現地の寮に滞在し、レベル別指導やマンツーマンレッスンで集中的に英語力を磨きます 。
オーストラリア語学研修:ホームステイや現地高校生との交流を通じて、異文化理解を深めます 。
カナダ修学旅行:ホームステイやブリティッシュコロンビア大学訪問などが含まれます 。
カナダ中期留学:数ヶ月間、語学学校に通いながら現地の学生と交流する、より本格的な留学体験です 。 - 「校内留学」
年に2回、フィリピンの語学研修プログラムを東野高校内で再現するユニークな取り組みで。登校から下校まで英語のみで過ごし、実践的なコミュニケーション能力を高める 。 - 日常的な国際交流
キャンパス内には多数のネイティブ教員が常駐しており、生徒は日常的に英語や異文化に触れる機会に恵まれています 。
多様なプログラムを用意することで、生徒がそれぞれの興味やレベルに応じてグローバルな体験を積めるようになっている。
活発な部活動
東野高校では部活動も盛んに行われている。運動部13、文化部・同好会14と、多種多様なクラブが存在し、生徒は自分の興味関心に合わせて活動を選択できる。
- 運動部
野球部、サッカー部、陸上競技部、テニス部、男女バスケットボール部、バドミントン部、女子サッカー部、卓球部、弓道部、女子バレーボール部、剣道部、男子バレーボール部 。 - 文化部・同好会
音楽部(合唱、軽音楽)、演劇部、芸術部(美術、写真)、文芸部、家庭科探究部(茶道含む)、将棋・囲碁部、生物部、書道同好会、RPG同好会、漫画研究同好会、英語同好会 。
中でも、以下の6つの部は強化指定クラブとして、より高いレベルでの活動を目指し、学校からの重点的なサポートを受けている 。
- 野球部
- サッカー部
- 陸上競技部
- 吹奏楽部
- ダンス部
- 男子バレーボール部
前述したように、未経験者や実績のない者への対応が?という部もある。「入りたい部活があるけど、経験や実績があまりない」という人は、説明会等で部活についても詳しく聞くとよい。
コース
生徒一人ひとりの進路目標や学習スタイルに対応するため、大きく分けて2つのコースが設置されている 。
特進コース I&Sクラス
国公立大学、難関私立大学、さらには海外大学への現役合格を目指す生徒のためのコース 。文系・理系の枠にとらわれない文理融合型のカリキュラムが特徴。勉強合宿もある。
進学コース Aクラス
充実した高校生活を送りながら、主に中堅私立大学への現役合格を目指す生徒のためのコース。学業と学校行事や部活動などとのバランスを重視する生徒に適している。
進路進学
主な指定校推薦大学として、亜細亜大学、杏林大学、工学院大学、国士舘大学、城西大学、拓殖大学、大東文化大学、帝京大学、東京経済大学、東京工科大学、東京電機大学、東京農業大学、東洋大学、日本大学、武蔵野大学などが挙げられており、全体では全91大学、350学部もの推薦枠があるとされている 。
主な大学合格実績(2025年3月卒業生・現役生のみ)
国公立大学 東京都立大学 法学部 1名
私立大学 早稲田大学 教育学部 1名
慶應義塾大学 商学部 1名
上智大学 文学部 1名
明治大学 文学部/法学部/政治経済学部/農学部 4名
青山学院大学 文学部/法学部 3名
立教大学 法学部/観光学部 2名
中央大学 文学部/経済学部/総合政策学部 6名
法政大学 法学部/社会学部/現代福祉学部/生命科学部 4名
学習院大学 国際社会学部/理学部 2名
武蔵大学 人文学部/国際教養学部/経済学部 27名
獨協大学 外国語学部/法学部/経済学部 22名
國學院大學 文学部/観光まちづくり学部 3名
明治学院大学 文学部/法学部 2名
日本大学 文理学部/理工学部/生産工学部 13名
東洋大学 文学部/法学部/経済学部/理工学部/生命科学部 他 80名
駒澤大学 文学部/経営学部/グローバル・メディア・スタディーズ学部/仏教学部 5名
専修大学 経済学部/国際コミュニケーション学部 4名
東京経済大学 現代法学部/経営学部/コミュニケーション学部 15名
大東文化大学 文学部/経済学部/経営学部/スポーツ・健康科学部 他 23名
東海大学 文化社会学部/理学部 2名
亜細亜大学 法学部/経営学部/国際関係学部 7名
拓殖大学 外国語学部/政経学部/商学部/工学部 184名
帝京大学 文学部/外国語学部/法学部/経済学部 他 15名
国士舘大学 経済学部/21世紀アジア学部 2名
工学院大学 建築学部/先進工学部 2名
東京電機大学 理工学部 2名
東京工科大学 工学部/医療保健学部/応用生物学部 他 52名
最難関私立大学(早慶上智、MARCH、学習院)から、中堅私立大学(日東駒専、大東亜帝国など)、さらには特定の分野に強みを持つ大学(武蔵、獨協、東京経済、東京工科など)まで、非常に幅広い大学への合格実績がある。
特に、拓殖大学(184名)、東洋大学(80名)、東京工科大学(52名)、武蔵大学(27名)、大東文化大学(23名)、獨協大学(22名)といった大学への合格者数が際立って多い点は注目に値する。
まとめ
繰り返しになるが親世代が本校に抱くイメージとは現在は大きく違っている可能性がある。
塾教室長として進路指導を行う立場からすると「先入観持たずにまずは見学や説明会に行ってみてください」とお話できる学校。(実際に行った生徒・保護者の評判もポジティブなものが多い)入試担当の先生も親切で好印象。
内申がオール3前後の人は受験検討校の選択肢に入れてみてもいいかも知れない。
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