難関高校と呼ばれる偏差値65以上の学校を目指す受験生にとって、最適な塾の選択は成功への鍵です。しかし、集団塾と個別指導塾、どちらが良いのでしょうか？
結論を先に述べます。難関校受験には、集団塾の検討をお勧めします。
なぜなら、個別指導塾では以下の点でデメリットが顕著になるからです。
個別指導塾のデメリット
- 費用：授業単価が集団塾の約3倍と高額。特に1:1指導を求める場合、さらに費用は跳ね上がります。また、5科目を学びたい場合や週4～5日の通塾を希望すると、授業料はさらに増加します。
- 講師の指導力：難関校受験の専門知識と指導経験を持つ講師は限られており、特に個別指導塾ではその数がさらに少ない。また、講師が頻繁に変わるという問題もあり、一貫した学習が難しくなります。特に秋以降の過去問解説授業では講師の指導力差が顕著に現われる。
- 演習量：個別指導では、特に中３秋以降の演習量が不足しがちです。集団塾と同程度の授業時間を確保しようとすると授業料はどんどん上がります。過去問演習などを想定した場合、必要な授業時間は大幅に増え、結果として授業料も高額になります。
集団塾を選ぶメリット
基本的には個別指導塾のデメリットはそのまま集団塾の優位性を際立たせます。
- 費用：授業単価が安い。理社を含めて5科目受講してもそこまで高額にはならない。
- 講師の指導力：難関校受験であれば恐らくは教室で1番上のクラスに入るはず。で、あるならば正社員の講師が担当する可能性が高い。教室の花形クラス（実績を出す必要がある）なのでヘタな講師を充てることはほぼない。また、勉強面の指導のみならず、良きモチベーターとしての力もある指導経験豊富な先生が多い。
- 授業時間：単純に授業時間は個別よりも多い+長くなる。勉強時間の確保という点でメリットあり。夏や冬の講習期間はしっかりと勉強できよう。
集団塾では、講師の質、費用対効果、演習量のバランスが取れています。特に、難関校受験を目指す生徒に対しては、より高い競争率に耐えうるための集中的な指導と、同じ目標を持つ仲間との切磋琢磨の環境が用意されています。
結論
もちろん、「授業料に糸目をつけない」「苦手な1科目だけを受講」ということであれば個別指導塾も検討されてみていいかも知れません。
また、「問題は自分で解いて、分からないところだけ説明してほしい」と考える人もあるかも知れません。
それはそうなんですが、恐らく塾側がそれをNGにすると思われます。
多くの場合、個別指導は1:2or1:3型です。
講師が一人に説明している間、他の生徒は問題を解いてもらう必要がどうしても出ます。なので「解説だけしてほしい」という要望はなかなか通らないでしょう。
以上のように難関高校を目指す受験生にとって、授業の質、費用対効果、そして必要な授業時間…これらを総合的に見ると集団塾のほうに優位性があることが多いです。
コメント