フェリシア高等学校-塾・教育関係者対象説明会

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目次

1.学校長挨拶と近況

今年度の入学生は総合コース3クラス・保育コース3クラスの計6クラスを編成。鶴川高等学校からフェリシア高等学校へ校名変更して3年目。建学の精神に基づき本校の強みを検討し続けている。

2.フェリシア高校の価値

「自分づくり」をキーワードに、本校の価値を構築。女子校・併設中学校なし・大学付属でない点を強み(コアコンピタンス)として、マルチステージの人生で女性が幸せに生きるための自分づくりの3年間を提供。無形資産(スキル・資格・やりたいこと)とキャリアスキルを教育の中心に据え、「キャリアバスプログラム」を整備。建学の精神「愛の教育」に基づき、目をかけ、手をかけ、心をかける教育を実践。

自分づくりの具体(3つの心と4つのスキル)

自分づくりは「3つの心」(自己肯定感、道徳・倫理観、創造性・向上心)と「4つのスキル」(基礎スキル、行動スキル、クリエイティブスキル、キャリアスキル)で構成。非認知能力として基礎スキル以外も重視。行動スキルではコミュニケーションやストレスコントロールを重視。AI時代に人間の役割はクリエイティブ。キャリアスキルはキャリアバスプログラムで育成。

非認知能力を高める自分づくりの三年間

非認知能力の高さは社会で生きていくために重要とされ、学校では「自分づくり」の三年間でこれを高める仕組みを整備。三年生へのアンケートでは「前向きになった」「学校が楽しくなった」「自分が好きになる」等の変化が確認され、中学時代に前向きになれなかった生徒も三年間で自己肯定感を向上。授業や部活動での長時間拘束を避け、時間のゆとりを心のゆとりにつなげる。女子の安全面に配慮しオフピーク通学(ダッシュに合わない通学)を導入。0時間目は「自分づくりタイム」とし、テスト前勉強会で教員が個別質問対応、英検・漢検の短期成果講座を希望制で用意。

40分授業への再設計と下校時間

授業開始は10時、授業時間を40分に設定し、下校時間は通常の高校と同じ3時20分。50分授業では集中維持が難しいため、40分で必要事項をインパクト・コンパクトに学ぶ設計。

個別学習トレーニングとMonoxer活用

テストに向けて何をすべきか分からない生徒に個別学習トレーニングを提供。「Monoxer」(記憶定着支援ツール)を用い、テスト出題割合(ここから4割〜6割)を示す事前教材「ワンウィークトライアル」を活用し、やったらできたという感覚を育成。中間試験前に学習に取り組み中。

基礎力診断テスト(ベネッセ)と学び直し

年に3回、「基礎力診断テスト」を本校で実施。出題範囲はほぼ決まっており、事前学習教材「ワンウィークトライアル」から4割〜6割出題。やればできる実感を通じ自己肯定感とPDCAを回す。入学前(中学3年生段階)にワンウィークトライアルを春休み宿題として実施し、4月に第1回の基礎力診断テストで現在地把握。2回目は夏休み明けの8月末頃に実施。学び直しや事前教材に取り組む生徒は日々の学習前向きさやGTZ(学習統括ゾーン)結果の向上につながっている。

表彰と称賛の仕組み

学年集会等で、GTZの伸び率上位3人を表彰(単にGTZが高い順ではなく伸びに着目)。学習に前向きに取り組む姿勢を評価する「学習力チェック」アンケートでも良結果の生徒を称賛。ゼロまで(0時間目)含めて称賛の場を設ける。

学び直しの授業内組み込み(来年度からの大きな変更)

昨年度まで学び直しは0時間目に実施していたが、朝に来られない生徒には届かない課題があった。来年度からは平常授業内に「学び直し数学」「学び直し英語」を習熟度別で実施し、2単位ずつ、計4単位を確保。全員に学び直しを届ける設計に転換。

学校設定科目の活用と単位設計

学校設定科目は文科省の枠で各校20単位まで設定可能。本校はそのうち4単位を学び直しに充てるのが特徴。高校内容も並行して実施し、1年生は毎日英語に触れる(学び直し英語×2回+英語コミュニケーション1=3単位)。数学は総合コースで一定の履修。2・3年生では保育コースは保育授業が入り、総合コースは数学が一定に。

多文化理解・ICT・ピアノ・美しいマナーなどの教養科目

学校設定科目として「必須の教養・多文化理解」を新設。外国にルーツのある生徒を多数受け入れており、多文化理解を授業で育成。ICTの授業(パソコン教室)、教養としての音楽(全員がピアノに触れる機会、上達が目的ではなく教養として)、城址校ならではの「美しいマナー」を提供。

総合的な探究の時間(総探)の拡充と共同開発

総探は学校裁量が大きく、次年度から単位数を拡大。1・2年生2単位、3年生1単位の計3単位を卒業までに学ぶ。総探の構築は負担が大きいため、隠岐当別高校の島留学等で知られる、北は北海道〜南は九州まで70校以上の実績を持つ会社と、私立高校としては初めて共同開発を4カ年計画で開始。総探の魅力化により総合型選抜対策にも資する。

総合コース

総合コースは「好き(スキ)を見つけ進路にする」をモットーにキャリアバスプログラムを設定。人生のターニングポイントで選択できるよう設計。来年度から専門教科「キャリア」を新設。経済・簿記を重視し、1年生・2年生で簿記を必修(期の表現は不明確ながら各学年で簿記の基礎を学ぶ)、3年生で「ビジネス基礎」。金融リテラシー検定に取り組み、夏休みに希望者向け対策講座を実施。大学・専門学校の出張授業は昨年度から実施し、進学先での学びを紹介して「好きを見つける」機会を提供。

女性実業家・事業家による講演会・ワークショップの計画

2026年度から、大学・専門学校の内容だけでなくキャリアの話として、女性実業家・事業家による講演会・ワークショップを実施予定。女子校らしさを活かした取り組みとして位置付けられている。

保育コース

隣接する幼稚園・保育園を活用し、40分授業の一コマ内で保育体験が可能。授業で使用する備品は幼稚園・保育園で使うものを揃え、低い机・幼稚園児用椅子など環境設定をイメージできる。名札制作など、子どもの興味を調査して保育体験へつなげる実践的学習を実施。

フェリシア子ども短期大学の優先入学制度

フェリシア子ども短期大学には優先入学制度があり、本校生徒が事前面談を受け、6月には合格予定者として受験が完了する形で優先入学が可能。3学年の教員が面談練習を全力で実施し、繰り返し練習で面談に強くなるよう支援。短大は2年間で2つの資格が取得可能。

保育士のピアノ技能に関する現状と指導

以前は試験でピアノ必須だったが、現在は園によってピアノを使わない、クラビノーバが1台のみ、CD活用など多様化し「絶対に弾けなければならない」わけではなくなった。ただし子どもとの音楽活動の充実のため、弾けることは有益。本校では「今まで楽譜を見たことがない」生徒でも卒業時にピアノが弾けるよう、個別指導で徹底練習。1人1台の電子ピアノを用意。

保育士資格のキャリア展開と起業

保育士の働き先は保育園・幼稚園にとどまらず、保育現場経験を基に保育の質向上のための起業や、アプリ・ICTの活用、気軽に保育を楽しめる仕組みづくり、おもちゃづくりへの参入など多様に広がっている。本校はこの潮流を「時代の先取り」として取り入れ、来年から保育士から医療科に転じた人のワークショップ講演会などの企画を進め、体験機会を提供する。

学校の宗教的スタイルと行事の変更

キリスト教の学校だが礼拝やお祈りは行わないスタイル。来年度から行事の流れを変更。これまでは2年生で研修旅行、3年生で修学旅行だったが、来年度からは1年生で研修旅行、2年生で修学旅行、3年生で進路準備の時間に充てる。

修学旅行の内容(沖縄県伊江島・平和学習)

鹿児島県種子島、さらに西の沖縄県伊江島で民泊体験。個人旅行では味わえない魅力があり、伊江島での民泊体験や沖縄県本土での平和学習を通じて日本の文化・歴史を学ぶ。

部活動の全体像と活動日

運動系8つ、文科系18、計26校の部活動。最も活動日が多いのは吹奏楽部で、月曜日から土曜日の週6日。平日の最終下校は4時半で、その限られた時間内で工夫し充実した活動。土曜日午前中も活動可能。

3.2026年度 入試制度の変更点と試験内容

2026年度入学生から入学時は全員「普通科」。1年間で適性を考え、2年進級時に総合コース・保育コースを選択して分かれる。推薦入試・一般入試(専願/併願)を実施。

・大きな変更点:入学時は全員普通科、2年進級時に総合コース・保育コースを選択

推薦入試

選抜基準は評定9教科合計23以上(少し足りない場合は要相談)

・推薦入試試験日:1月22日(受験生本人+教員1〜2名による個人面接)

・推薦入試合格発表:1月23日

・推薦入試特典:受験料2万円免除/入学金20万円免除

・推薦入試の特待生申請資格:9教科合計27以上かつ主要5教科の評定が2以上→入学年次に13万円支給

一般入試

・2月10日 筆記試験+個人面接(ともに同日)

・一般入試筆記:国語・数学・英語から1科目選択、試験時間40分、過去問提供あり

・一般入試専願:本校のみ受験、成績は問わない(第一志望を受け入れる試験)

・一般入試併願:公立(都立・県立)希望者向け、評定9教科合計24以上(少し足りない場合は要相談)

・一般入試は受験料・入学金の支払い必要

・併願延長願:公立高校の合格発表翌日まで入学金支払い猶予

・二次募集:現時点未定(昨年度は若干名で実施)

4.学費・助成・奨学金

東京都と神奈川県在住の生徒は本校で授業料実質無償。神奈川県私学助成金は東京都の私学には適用外のため、本校独自奨学金で神奈川県生徒も授業料実質無償を実現。来年度も授業料実質無償継続予定(国の正式発表は未定)。授業料以外の費用は募集要項5・6ページに記載。

総評

全体時間 ◎ 

説明会全体で約60分。校長挨拶、入試、学校概要、に関する話。短くまとめられており聞きやすかった。

教員対応 ◎ 

参加者がそんなに多くなかったため、手厚い対応だった。

情報開示 ◎ 

入試情報から卒業生情報までほぼすべて情報は開示されていた。

入試についての説明 ◎ 

過去問の現物まで配布されていて、入試基準についても伝えられた。

全体印象 〇 

内申点22くらいから受け入れていて30くらいまでの生徒が在籍。中学校内容の復習もやってくれる。かなり手厚い対応が印象的。若手の先生が多く、生徒と同じような目線に立って相談に乗ってくれそうな印象を受けた。

65周年を迎えるにあたって、様々改革が進んでいるとのことなので、今後に期待。

保護者目線で 〇

先生方の熱心さは◎。一方で在校生の制服の着こなしがやや気になった。この辺りは鶴川高校のままといった感じか。

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この記事を書いた人

□塾関係者/業界歴23年/卒業生数4,000名以上
□御三家中はじめ全国の最難関中学受験指導
□首都圏を中心とした高校受験指導
□学校法人広報活動支援

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