1.学校長 大塚勝之先生 挨拶
学習塾先生方向け説明会は約40年前に中学校で開始。募集困難の状況を塾の力で打開しようとしたのが契機。その後、家庭学習習慣の定着のためのファイトノート、各学習到達度に応じた補習システム、入試広報・受験者対応などを整備。2025年度は女子が50名を突破した。
・120周年建設事業・入試広報施設の建設計画
令和6年6月、周年建設事業の一環として入試広報施設「入試工房」の建設計画を推進。学校全景を一望できる場所から学校を広く知ってもらう広報施設として用意。完成予定は令和9年3月。校舎から徒歩2分の場所に建設予定。
・保健室改築・感染症対策強化
中学生および女子生徒の増加をふまえ、2025年の夏休みに保健室を改築。非接触型の自動扉など機能的設備を多数採用し運用開始。
・学校の教育理念:人柄と感性・国語教育重視
工業科運営停止を契機に「真面目でなければいいものはできない」を再確認。普通科専攻となった今も人柄を育てる自由教育を骨格に据える。大学進学実績・理数・キャリア・グローバル・留学・学習指導も重視しつつ、その総合の先に「感性を磨きながら人柄も育てる教育」を目指す。根幹に国語教育を置き、「祖国とは国語である」として国語力の充実を最優先。
2.新教育運営推進室 竹内真先生
全教育活動で一人ひとりの人柄と感性を育むことを目標。人柄は相手や物事と向き合う中で発露する内から外への人格のありよう、感性は感じ取る力として相互に補完し合い成長を促す。具体的に育てたい人柄は「誠実・明朗・勤勉」の3つで、生徒像として分かりやすく表現し校内で浸透中。
・感性を開く環境整備の具体例とシンポジウムの伝統
校内の主要施設前の無実技看板、正門前のミニエッセイが走る線路、図書館前の上から見られる水槽など、感性を刺激する仕掛けを多数設置。法人の日本工業大学では1998年から4年代にわたり河合隼雄先生などの著名人を招き感性をテーマにしたシンポジウムを開催してきた。感性の体系的取組・環境づくりが卒業後の豊かな人生に資すると認識。
・日駒新教育ハニカム構想
人柄と感性を6つの教育の柱で総合的に養う全体像を「日駒新教育ハニカム構想」として整理。屋上で日本ミツバチを長年飼育してきた経験等も背景に、特に国語教育に注力することで他の全ての教育に良い影響を及ぼし、最終的に人柄と感性の育成に繋がると考える。
・語彙ノートプログラム(国語)
「日駒語彙ノートプログラム」が完成間近。視覚的に学べる設計で、辞書的例文に加え漫画・新聞記事・評論文など多様な媒体から例文を引用。国語科教員のコラムで語彙への興味関心を喚起。生徒は例文作成・提出を行い、日常読書や授業で出会った類義語を自由に連関させる活動で語彙を拡充。状況・対人関係に応じ適切語彙を選び話し書ける力の育成を狙う。これは人柄・感性の涵養に繋がる。
・ものづくり教育と理数教育(教育のDNA)・施設「みんなの工作室松林工房」
完全普通科成立後も全生徒がものづくりの楽しさを体験できる環境を維持・整備。地下の工房「みんなの工作室松林工房」を2025年4月にオープンし、拡充予定。生徒の自由な発想を具体化できる場として指導体制や仕組みを整える。木工の授業でのものづくり内容もさらなる拡充を図る。理数教育も引き続き強化。
・日駒新教育構想と必修教育の拡充
日駒新教育構想は2024年度に立ち上げ、毎年バージョンアップして進化させる方針。中1向け理科系サマーキャンプや高2向けゼミ関連はすでに確立。AI・プログラミング・データサイエンス、数学オリンピック挑戦など新たな教育効果プログラムを検討中。長期休暇には日常でできないものづくり講座など特別な機会を提供。
3.溝田恵子先生 グローバル教育の取組と成果
現地校通学や農業授業の体験、世界遺産訪問を通じて生徒は自然の美しさ・大切さを実感し、英語で思いを伝える経験を積んだ。カナダのレスブリッジへの約10か月の長期留学は帰国後に留年せず高2から復学でき、今年は4人が参加。英語力の成長など大きな成果が期待される。
4.今井正徳先生 進路指導部の体制・実績・指導法
進路指導部は中高12名の教職員体制で、ベネッセコーポレーションの支援を受け個別最適な指導を実施。大学合格では3年連続で東京科学大学に合格し、3年で4名が進学。日東駒専は123名で過去最大。ICT活用としてiPadにスタディサプリ等を導入。英単語は高1でターゲット1400、高2でターゲット1900を活用、英検準1級に高3で15名を超える生徒が到達。10月4日に校内で英検実施予定。スタディサプリは中1〜高3の60%〜70%が利用。卒業生チューターは高校で8名採用し、青山学院大学、慶應大学、明治大学、立教大学などに合格した卒業生から構成。高1在籍の約25%がチューター制度に申込み。
・長期休暇中の講習と学校推薦型選抜対策
長期休暇中の講習は3ターム(学期講習、講習、初期講習組)で多数の講座を設定。今回は2日間と5ターム分の内容で実施。
・日駒光風塾・光風塾ジュニアの運営と成果
西駒光風塾は橋本塾頭とスタッフ、東大生中心、プラス卒業生で早慶合格者らで指導。1学年25名程度だが約30名程度まで拡大、年3回の選抜。在籍や部活動等に配慮し動画視聴など工夫。光風塾ジュニア(中学生)は校舎で実施し立ち上げ5年目、40名少し超える生徒を選抜し基礎力養成。ベネッセGTZデータで中1・中2・高1は全国平均点を最大力で上回り、さらなる伸長を目指す。現高3も懸命に学習。
5.中学校入試要項(2026年度)
制服をマイナーチェンジ。夏服に紺のポロシャツ採用、ワイシャツは白からブルーへ変更。入試タイプは5つで出願時に選択・変更不可。昨年からの主な変更点は4つ。①募集人員40名増、②英検利用入試の日程変更、③出願期間の変更、④入学手続き締切日の変更。
募集人員240名(40名増)内訳: 2月1日午前第1回100名(昨年より40名増)、2月1日午後50名(昨年より20名増)。1日は第一志望を重視。各回答で合格基準超過者は合格を出す。
英検優遇入試は2月1日午前・午後で実施。英語はみなし得点制で、国語・算数の2科目受験、英語みなし得点を含めた3科目のうち高得点2科目で200点満点判定。プレゼンテーション型入試は潜在能力を評価。1時間目は5分の朗読を聞き作文、2時間目は以下4テーマから1つを選び資料を用いて5分発表後、教員2名が質問。2025年度での特待合格はA特待0名、B特待2名、C特待12名、B特体25名を発表。受験料は1回出願2万3千円、2回以上は一律3万5千円。合格権利がない受験生が複数回受験した場合、2回連合の受験で合格判定用
6.高等学校入試要項(概要)
本校の高等学校入試方式は4つ。単願の推薦入試、併願の推薦入試、併願優遇入試、一般入試。詳細はHP参照。
3コースの募集人員総数は昨年入試より40年増やして210名。推薦A入試・推薦B入試・併願優遇入試は、内申基準を満たせば定員超過でも合格を出すため、定員数を気にせず受験可能。
・マイワーク入試の概要
今年で8年目。試験日は2月12日。作文と面接で受験生の潜在的な得意分野を評価。募集人数は5名。対象コースは高校進学コースおよび文理未来コース。
すべての入試はインターネット出願。他高校との併願も可で、その場合は2月12日の日程で受験。入学手続きは、推薦A入試は1月25日まで。推薦B入試・併願優遇入試・一般入試は各地域の公立高校合格発表日翌日としており、公立結果を確認後に手続き可能。
内申基準・加算ポイント
全コースともに全教科に評価1は不可。新たに生徒会活動・委員会活動・部活動で顕著な活動が認められた場合を加点対象に追加。
総評
- 全体時間 ◎
説明会全体で約60分。校長挨拶、学校概要、イベントの案内、入試に関する話で15分ずつ。短くまとめられており聞きやすかった。
- 教員対応 ◎
校門から、丁寧に対応していただきました。先生の数も多くおもてなし感を感じた。
- 情報開示 ◎
中学・高校ほとんどすべてのデータがそろっていた。
- 入試についての説明 〇
合格ラインについての説明あり。問題の傾向については説明会内では話題がなかったが、後ほどの質問により「大幅な変更はなし」とのこと。問題レベルはやや上げる可能性があるとのこと。ただし、途中式だけでも加点するのであきらめずに書いてほしいとのこと。
- 全体印象 ◎
とにかくホスピタリティが高い。校門から会場の案内まで他校の1.5倍くらいの人数をかけている。席に着くとコーヒーとお茶が出て、いただいた資料もとにかく豊富。説明も校長先生の話からとにかく熱く、2025年度入試では過去最高の受験人数を記録して東京・神奈川では第2位の受験者を集めたのがうなずける内容であった。工業科の名残で、ガス溶接の資格が取れたり、ミニSLを製作したり、自転車を分解・組み立ての授業があったりと良いものは残しつつ変化するところは変化・進化しているのが印象的だった。
- 保護者目線で 〇
先生方の対応や教育理念などは素晴らしいものだった。20年前からは考えられないくらいの進化をしている。校舎内の施設・設備はとても良い。都心なだけに広いグラウンドがないため屋外の部活を積極的にやりたい生徒には不向き。また、現在男女比が7:3で男子の方が多いので、特に話を聞いた男子生徒は女子生徒が少ないのが不満らしい。しっかり子の性格を見極めておすすめしたい。
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